肩こりによる頭痛は意外と多いと言われています。しかしそれに吐き気がプラスされたら要注意です。もちろん肩こりに頭痛があるだけでも注意は必要ですが、それに気持ちの悪い感じがあれば、より注意が必要と言えます。
もちろん、特に問題のない場合も多く、吐き気と頭痛が肩こりに伴うことはよくあること。しかし頭痛やめまいに潜む恐ろしい病気もあるのです。
その病気によって肩こりが起こっているということも考えられます。まず、くも膜下血腫もそんな考えられる恐ろしい病気の1つです。
この病気の場合は脳の太い血管の中で、動脈瘤などが破れたりした場合に起こり、くも膜と言われている下に血液が溜まってしまうもので、吐き気や頭痛はくも膜下血腫の前触れかも知れません。
前触れといっても実際にはもうその病気は進行していて、死の前触れとも言える状態です。激しい頭痛があるのであれば、すぐに病院に行くようにしましょう。
またメニエール病の可能性も。メニエール病はめまいや吐き気が起こりやすい病気です。定期的にめまいや吐き気が起こる病気で数時間以上続くことも。
耳鳴り、めまい、難聴、肩こり、吐き気などが同時に起こることもあるという病気です。根本的にこの病気を治す事が大切になります。
心臓病からくる肩こりも頭痛や吐き気を起こすこともあります。特に心臓病からくる肩こりの場合は強烈な痛みが多く、めまいや吐き気、頭痛などを伴うこともあり、放っておくと近いうちに心筋梗塞などを起こす可能性も。そのため病院に行くことがおすすめです。
他にも鬱病など精神的な疾患によっても肩こり、めまい、吐き気なども。鬱病は自律神経のバランスが乱れてしまっていることも多く、女性の場合はホルモンバランスの乱れにもつながり、それによるめまいや吐き気、イライラが起こることも。
また逆に女性の更年期障害によって肩こりでも吐き気やめまいが起こることもあります。
肩こりによる頭痛の原因
肩こりによる頭痛の原因はさまざまです。もちろん脳に異常がある場合もあるので、ひどい場合はすぐに病院に行くべきです。しかし緊急でない原因の中にもいろいろなものがあります。
例えば高血圧なども肩こりから頭痛が起こることも。正確に言うと肩こりと頭痛が、同時に起こる原因とも言えるかも知れません。特に高血圧の人は肩こりの人が多く、急激に血圧が上がったときには頭痛も同時に起こります。
他にも足が原因ということも。1つはサイズが合わない靴が原因の場合です。特に扁平足や外反母趾などは合う靴がなかなかなく、体のバランスがズレてしまっている人も多く肩こりが起こりやすくなります。
当然頭痛を引き起こしやすいと言えるでしょう。できるだけ合った靴を選び、ハイヒールは避けるようにするべきです。
他にはストレスが原因であることも。ストレスは強い肩こりを引き起こし、それによって頭痛まで起こします。そんな人はとにかくストレスを解消することを考えるようにしましょう。
肩こりや頭の痛みがまたストレスになることも。またこのタイプの人は睡眠不足で悩んでいる人も結構います。そのため寝違いなども起こしやすく肩こりや首の痛み、頭痛につながることにもなると言われています。
他にも風邪などの場合も、肩こりや頭痛が同時に起こることも。特に関節が痛くなるタイプの風邪やインフルエンザの場合は、肩こり、頭痛、首痛などが起こります。
熱が下がってからの方がひどい場合もあるようです。静かにしておくことが大切と言われています。
他にも腰痛からくる肩こりや頭痛も。特に腰痛強いときには、それをかばうために体のバランスが悪くなり肩こりになることも。首にも痛みが出やすいので頭痛にもつながります。
他には眼精疲労による場合も。特に最近は携帯やPCのブルーライト被害も多く出ています。長時間見続けないことが大切です。また1時間ごとに目を休めるなど、注意しながら使用することが大切になります。
肩こりからくる頭痛の解消法と治し方
肩こりから頭痛が起こることもあります。逆に頭痛などから肩こりが起こることもあり、この2つの関係は深いようです。
頭痛と肩こり両方の痛みで本当に辛いことでしょう。そんな痛みの解消法や治し方について考えてみましょう。
肩こりや頭痛だけでなく吐き気、めまいなどが起こることもあります。もし今までそのようなことがなく、ある日突然肩こりと頭痛、吐き気やめまいなどが起こったときには、大きな病院で検査をすべきだと思います。
しかしたびたびこのような症状が起こる人は、まず原因を見つけて改善することも大切です。
まず肩こりからくる頭痛の原因を考えてみましょう。1つは眼精疲労からくる場合があります。特に最近の事務職はパソコンとにらめっこ。長期間パソコンを見ることでブルーライトの障害がおこることも。
それによって目の中の活性酸素が減り、眼精疲労によって肩こりや頭痛を起こすことがあります
この場合、肩こりから頭痛が起こったというより、眼精疲労から肩こりや頭痛が起こったということになります。しかしその見分け方はなかなかできません。
そこで目の疲れがある人は、原因が眼精疲労にある可能性も。できるだけ目の疲れを回復させ、眼科に行くこともおすすめです。
またストレスによる肩こりの場合も、肩や首の筋肉の緊張が頭の神経まで緊張させるという場合があります。ストレスを急激に受けた人や、ストレスが溜まっている人はまずストレスを解消しましょう。
特に血行が悪くなっている可能性もあるので、ゆっくりアロマ風呂など時間をかけてストレス解消をしてみましょう。たまには土日を使って温泉旅行などもおすすめです。これで一気に楽になることも。
また意外と運動不足ということも。適度な運動を毎日あるいは定期的に行うようにしてみましょう。2カ月~3カ月程度続けていると改善が見えてくることもあります。
そして合わない靴や足の変形が原因の場合もあります。合う靴を履くようにし、ヒールの高いものを避けるなど、靴をチェックをしてみましょう。
肩こりからくる頭痛を漢方で治す
03肩こりからくる頭痛はつらいものです。しかし病院に行ってもなかなか治らないことも。そこで漢方薬で治すことも考えてみましょう。
漢方薬局では漢方専門の薬剤師による、その人独自のための漢方薬をブレンドしてくれます。また幾つかの体質わけでブレンドされた漢方薬も薬局で売っています。
洋服でいえばオーダーメードと既製服のようなもの。まずどのような生薬がおすすめなのか、いろいろな原因別にザックリとご紹介しましょう。
肩こり、イライラ、頭痛のある人には黄ゴン(オウゴン)と黄連(オウレン)を含む黄連解毒湯(オウレンゲドクトウ)系がおすすめです。
また興奮と鬱的な感情の起伏が大きい人の場合は、柴胡(サイコ)、牡丹皮(ボタンピ)、芍薬(シャクヤク)、当帰(トウキ)などを含む加味逍遙散(カミショウヨウサン)がおすすめです。また風邪などよる肩こりや頭痛の場合もおすすめです。
また高血圧からくる肩こりからくる頭痛などの場合は、神経系を調整する黄連解毒湯や大柴胡湯(ダイサイコトウ)や柴胡加竜骨牡蛎湯(サイコカリュウコツボレイトウ)や釣藤散(チョウトウサン)。
血液を調整する三黄瀉心湯(サンオウシャシントウ)や桃核承気湯(トウカクジョウキトウ)や防風通聖散(ボウフウツウショウサン).などが有名です。
ただ、漢方薬にも副作用がありますので自分で考えて選ぶのでは無く、しっかりと医師、薬剤師の指示の下、検討することを推奨いたします。